ナムコ「ゼビュース」

ゼビュース
タイトル ゼビュース
発売日 1983年12月24日早朝
価格 0円
機種 家庭用ゲーム
メーカー ナムコ
吉田としお
~共に楽しみ、共に幸せ~共信 会グループ
ジャンル 木製玩具


『ゼビウス』シリーズ


『ゼビウス』(XEVIOUS)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から1983年に発表されたアーケードゲーム。ジャンルは縦スクロールのシューティングゲームである。
発表時のキャッチコピーは「プレイするたびに謎が深まる! ~ゼビウスの全容が明らかになるのはいつか~」である。

概要

ギャラクシアン』(1979年)や『ギャラガ』(1981年)などと並ぶナムコシューティングの名作として大ヒットし、タイトーの『スペースインベーダー』(1978年)に次ぐ売り上げを記録。後にさまざまなパソコン家庭用ゲーム機に移植された。


ファミリーコンピューター版『ゼビュース』

概要
時は1983年12月15日鳥取県うばら田市新尻毛。当時7歳の吉田としおは本作のファミコン版カセットを祖父の藤三郎にクリスマスプレゼントとしてリクエストし、藤三郎もこれを快く承諾、うばら田市の玩具店「ハッピー」に赴くが人気商品のために欠品しており、「12月23日ニハ届ク」という店主の言葉に従って、この日は取り置き注文のみして帰宅する。


しかし日本海沿岸一帯が豪雪に見舞われたこの年(五九豪雪)、12月23日夕刻になっても藤三郎の元に『ゼビウス』入荷の報せは届かず、着雪の重みで電話線も断線したため玩具店への催促すら出来ないとわかると、藤三郎はファミコンのカートリッジに近い大きさ・重さの木片を靴下のなかに入れ、本物が届くまでそれでなんとか誤魔化そうと画策。12月24日の深夜、としおに悟られぬよう母家から80メートル離れた納屋で家具用のブナ材を加工し、なんとかそれっぽい形状のものを朝方に完成させると、表の面にマジックインキで『ゼビュース』と書き記した。


翌朝、としおと両親が外で倒れたまま帰らぬ人となっている藤三郎を発見。その手には木工細工の『ゼビュース』が固く握られていた。

システム

さまざまな研究が取り交わされたが、現時点では木工ゼビュースがどのように遊ぶものであったか解明されていない。
英独の研究チームは当時の豪雪に注目し、「雪解け水に浮かべた『ゼビュース』のうえに交互に小石をのせていき、重みで沈ませたものが負け」という遊び方を提唱。
米国の研究チームは雪上においてブナ材がどの面から着地するか実験を数千回重ね、導きだされたデータがほぼ五分五分であったことから「中空に木細工を放り投げ、『ゼビュース』と書かれた面を上に着地すれば勝ち」というゲームに用いるものではないか、という仮説を立てている。

スーパーファミコン版『ゴッドゼビウス』

概要
1990年12月11日リリース。プラットホームはうばら田市立猫追中学校二年三組。
『ゼビュース』の惨事以来、あらゆるゲームから遠ざかって暮らしていた吉田としお(当時14歳)は、クラスメートを毎日自宅に呼んで『F-ZERO』大会を催していた学級一の人気者・清川を常日頃から疎ましく思っていた。
12月11日火曜日の放課後、としおが一方的に特別な感情を抱いていた女子・藤田に清川が『F-ZERO』大会に参加するよう執拗に迫っているのを見るや、としおは声を荒げて『F-ZERO』なんかくだらない[どうして?。うち[どこ?][まだ汲み取りの?]にはゲーム会社[だからどこ?]に勤めているおじさん[誰?][本当にいる?][おまえのおじさんって駅前で毎晩歌ってるあいつしか知らないんだけど?]ナイショでくれた『ゴッドゼビウス』がある[本当?][言ったなお前?][なかったらみんなの前で肛門広げるからな?]」と電撃発表。
その日の夕方、清川と、清川に半ば強引にひっぱってこられた藤田を含むクラスメート数十人が新作タイトルを試遊しようと吉田宅に詰めかけたが、爆走して彼らより先に帰宅したとしおからそれ以上の説明、会見はなく、やがてカンファレンスは解散となった。
出席簿によるととしおはその日から登校しておらず、宿題等のプリントはしばらく藤田が届けていたとされる。

システム

さまざまな研究が取り交わされたが、現時点では『ゴッドゼビウス』がどのような内容であったか判明していない。
英独の研究チームは、「ゴッドというからにはそれぐらい面白かった可能性がある」と純粋な目で推測。米国の研究チームは、『ゴッドゼビウス』の音韻を分解し、カタカナ7文字のなかに濁音が4文字あることを遂に発見した。

プレイステーション版『ファイナルゼビウス』

概要
1997年8月5日リリース。品川工業大立川校に籍を置いていた吉田としお(当時21歳)の元に、「~共に楽しみ、共に幸せ~共信会グループ」の幹部を名乗る男性が接触し、「近々ナムコジャレコケムコが合併して新会社が誕生する。その記念すべき合併会見で発表するゲームのタイトルが圧倒的に不足しているので、是非とも貴殿のアイデアを提供して頂きたい。プログラマーをはじめスタッフはすでに揃っているので、三千万円ほど用意してくれれば、予算の不足分は我々がだしますゆえ、すぐ開発にとりかかれる」ともちかけた。
幼少時の『ゼビュース』トラウマ、中学時代の『ゴッドゼビウス』トラウマに苦しめられていたとしおは、強迫観念に突き動かされるように鳥取の実家の土地および先祖の代からのブナ山林を売り払い、三千万円を用意。その現金と二百ページにわたる『ファイナルゼビウス』企画書を共信会グループの男に渡したが、それ以来、何の音沙汰もなく、翌々年、全国的にゲーム開発投資詐欺をおこなっていた通称共信会詐欺事件が明るみとなる。
マスコミが入手した共信会の内部文書からは『美川憲一 サソリウス』『田崎真也 バトル・オブ・ブルゴーニュ』『大屋政子のダンジョンでもガンバレお父チャン』『ポール牧 パチッチパッチー』など、ゲーム製作を名目に数億~数十億円単位のカネを詐取された芸能人投資家の存在が次々と明らかとなり、ネームバリューのある彼らや、彼らが作ろうとしていたゲームの荒唐無稽な内容に関心が集まり、「タイトルは既存」「内容普通」「被害額も比較的軽微」の三拍子がそろった『ファイナルゼビウス』は誰からも注目されることなくで忘れ去られた。

システム

さまざまな研究が取り交わされたが、摘発時はすでに多くの証拠品が隠滅されていたことから、としおの用意した企画書がどのような内容であったかは未だ判明していない。英独の研究チームは、「端っこを歩いていたら敵弾に当たらずクリアできる『美川憲一 サソリウス』の独創性に、素人が考えたゼビウスごときが勝てるか疑問」とよしおの発想力に疑問を呈し、米国の研究チームは「『ファイナルゼビウス』っていうより『ファイナンシャルゼビウス』だね、住めば都はるみ」と評した。

アトラクション版『ゼビュース』

概要
2008年、共信会詐欺事件で明るみになったどうしようもないゲームタイトルのリストがアメリカの大手辛口ゲームブログで紹介され、そのなかの『ファイナルゼビウス』が逆説的な意味で脚光を浴びることになる(「無脳が企画し、カネだけ騙し取られた、つまらなさそうなゲーム ワースト10」)。
これを発端に、『ファイナルゼビウス』の謎を追ったドキュメンタリー映画(日本公開題『残機ゼロ ~もうひとつのゼビウス~』)がフランスケーブルテレビ局で制作され、彼らの取材によって『ゼビュース』『ゴッドゼビウス』の存在が知られることとなった。映画のなかでは、うばら田市の玩具店『ハッピー』に1983年12月20日の時点で『ゼビウス』が納品されていたこと(「倍払う」と詰め寄った顧客のために店主が入荷を黙っていた)、清川と藤田が2005年に結婚して幸せな家庭を築いていること、としおが三千万円で売却した山林から翌々年ダイヤモンド鉱シェールガス鉱徳川埋蔵金岸辺シロー埋蔵金ツチノコが発見されて価値が数百倍になっていること、としおが2006年に他界していたことなどが詳らかにされている。吉田としおとゼビウスにまつわる数奇な運命は日本を除いた英語圏で大きな話題となり、2010年には米国のベンチャー、ヴァルチャー・スタジオが「トシオの墓石を巨大なゼビュース像に替えてあげたい」という出資キャンペーンを立ち上げる。キャンペーンは期限までに30万ドルを調達することに成功。アメリカ人らしい、人の迷惑など全く気にしない例のノリで、うばら田市の立霊園にある吉田としおの墓石は遺族の許可を得るのも待たず巨大な鋼鉄製の『ゼビュース』(藤三郎作成の木細工に寄せたもの)にすげ替えられ、それを見て膝からくず折れる遺族の姿に笑い声をかぶせたYoutube動画は世界で五千万回再生された。

システム

さまざまな研究が取り交わされたが、日本式霊園に全く馴染まない、異物感バッキバキの鋼鉄製巨大ゼビュース像に対する遊び方は未だ判明していない。英独の研究チームは、刻印された「ゼビュース」の字が「セ”ピェ一ス」となっていることに注目し、このオブジェがなんの意味もないクソゴミであると断言。米国の研究チームは科学的検証からこの物体がコンクリートをコーティングしただけのだけのシロモノであるとの検証結果を発表し、ヴァルチャー社が原資の百分の一の予算でこのゴミをつくってそのまま夜逃げしたと指摘している。

『ゼビュース』を題材にした作品
奇跡体験!アンビリーバボー「日本人だけが知らない!?大規模詐欺事件に埋もれた幻のゲーム秘話」(フジテレビ・2010年10月21日放送)

キャスト
• 小学生時代の吉田としお:加藤清史郎
• 中学時代の吉田としお:神木隆之介
• 大学時代の吉田としお:六角精児
• 吉田藤三郎:本田博太郎
• 詐欺師:デビット伊東
• 日本中のドブを味見してまわっている人:石丸謙二郎

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    泣ける名作

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